2010年05月31日(月)
自転車用GPSの導入 その1:Dakota 20の購入まで
発端
これまで、自転車でのツーリングには、昭文社の文庫版地図とツーリングマップルをメインに据えながら、縮尺の足りない場所はGoogleマップなどを印刷して持ち歩くという方法で対応していた。が、無性に自転車用ナビが欲しくなり、散々迷った挙句、今年の3月に定番GPSメーカーであるGarminのDakota 20をヤフオクで購入してしまった。ほとんど衝動買いといっても差し支えない買い物だったが、整理の意味も込めて、その経緯と実際に使用した感想、自転車で使う際のポイントなんかをまとめてみる。
長くなりそうなので結論を先に書いておくと、Dakota 20のように地図表示が可能なGPSを自転車用ナビとして使った場合、カーナビのような親切な運転サポートは全く期待できない。しかし、上手く使えばツーリングで紙の地図に頼る必要はほとんどなくなる上に、使い方にも工夫の余地が十分にある非常に面白い道具だ。
購入製品:Garmin Dakota 20(35,000円、ヤフオク)
購入するモデルを決めるにあたっては、次の順番に消去法で絞り込んでいった。
耐衝撃性と防水性
自転車用に使うナビにはある程度の耐衝撃性と防水性が必要だ。少なくとも、ハンドル周辺に取り付けて走った程度で壊れるような製品は、ツーリングでは全く使い物にならない。自転車用ナビを手っ取り早く実現する方法としては、iPhoneを始めとした地図表示が可能な携帯電話や、Garminのnuvi205などのな価格の自動車用のカーナビを専用のホルダーで取り付けるという方法がある。ただどちらも見るからに雨や振動には弱そうだったので、最初の時点で選択肢から外した。
単3電池で十分な電池寿命
次に、専用電池を使用するモデルを外して単3電池が使える製品に絞った。というのも、自分がGPSを使う状況を考えてみると、
- 1泊2日で友人の家に泊まってサイクリング
- 朝から晩まで走る日帰りツーリング
のような長時間の使用がほとんどであるため、電池の交換・補給にも対応できる必要があったからだ。この条件から、携帯電話や通常のカーナビに加えて、自転車用GPSの定番であるGarminのEdge705や、最近発売されたATLASのASG-CM11は選択肢から外れ、Garminのアウトドア用モデルのみが残った。
Garminの英語版
この段階で残ったGarminのアウトドア用モデルには英語版と日本語版の2種類があるが、英語版は日本語版に比べてはるかに安い(例えば、タッチパネルモデルのOregon 300の英語版は399.99ドル(約37,000円)だが、日本語版は126,000円)。さらに、
- 英語版でも使えるローマ字表記の地図(UUD製作所の日本詳細1:25000道路地図)がある
- GPS本体での日本語の入力・検索は不要に思える(必要なデータはパソコンで作成して転送できるため)
- Garminの英語版GPSの操作方法について日本語で解説しているページも多数ある
タッチパネル
最後に、タッチパネルかボタン操作のどちらを選ぶかという点がネックになった。タッチパネルのモデルと従来のボタン操作のモデルを比べると、
- タッチパネル
- 操作は簡単そうで処理速度も速い
- 画面は大きいが屋外では若干見づらい
- 電池寿命がやや短い
- ボタン操作
- やや操作しにくそうで処理速度も遅い
- 画面は小さいが屋外でも画面十分見える
- 電池寿命がかなり長い
という、ちょうど正反対の関係になっている。この点は、タッチパネルの製品を操作した動画とボタン操作の製品を操作した動画を見比べて判断した。
色々考えた結果、操作性と画面の大きさを優先してタッチパネルモデルのDakota 20を選んだ。このDakotaシリーズはエントリーレベルのタッチパネルモデルとして位置付けられており、Dakota 10とDakota 20の2機種があるが、Dakota 20は3軸コンパスと高度計を備え、Micro SDカードにも対応している。その上位機種にあたるOregonシリーズを選ばなかったのは、Dakotaよりも画面が大きくて解像度が高い分、電池寿命が若干短いというのが気になったからだ。
ここでようやくGPSをどの店で買うかという話になるのだが、国内の取扱店でのDakota 20の価格は40,000~50,000円、Wiggleなどの国外通販では30,000円前後と大きな開きがあった。ただし、GPSは故障がそこそこ起こりやすいらしく、アフターサービスの点で不安が残った。さらにググってみたところ、35,000円という海外通販に近い値段で新品がヤフオクに出品されており、しかも落札後のアフターサービスにも対応してくれるとのことだったので、このヤフオクで落札することにした。